この記事では、長野県のおすすめ軽登山・ハイキングスポット8選を紹介しています。都市部からのアクセスも良く、軽装でも楽しめるコースが多いため、県外からの観光客や自然初心者にも人気です。
家族や友人と、長野県の大自然に出かけませんか?
長野県のおすすめハイキング・トレッキングスポット【絶景】8選
絶景1. 美ヶ原高原(松本市・上田市・長和町)

標高2,000mを超える広大な美ヶ原高原は、長野県を代表する高原地帯のひとつです。緩やかなアップダウンの続く整備されたハイキングコースが豊富で、登山初心者やファミリーでも安心してトレッキングが楽しめます。特に「美ヶ原自然保護センター」から「王ヶ頭」までのルートは人気が高く、片道1時間程度で標高2,034mの最高地点「王ヶ頭」へ到達できます。ここからの景色はまさに圧巻。晴れた日には北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、さらには富士山までも見渡せることがあります。
また、美ヶ原高原美術館は標高2,000mに位置する屋外美術館で、彫刻作品と自然の風景が見事に調和しており、美術鑑賞を楽しみながらの散策が可能です。道の駅「美ヶ原高原」では地元の特産品や軽食も販売されており、休憩スポットとしても最適です。夏でも比較的涼しく、避暑地としても人気のエリア。公共交通機関を利用してのアクセスも可能で、観光と登山を同時に楽しみたい人にうってつけのスポットです。
絶景2. 車山高原(茅野市・諏訪市)

ビーナスライン沿いに広がる車山高原は、アクセスの良さと眺望の美しさから高い人気を誇るトレッキングスポットです。標高1,925mの車山山頂へは、リフトを利用して簡単にアクセス可能。リフト終点からは30分ほどの緩やかな登山道を歩くだけで、山頂に立つことができます。
車山山頂からは富士山をはじめ、南・北・中央アルプス、さらには乗鞍岳や御嶽山など日本を代表する山々のパノラマビューが広がります。また、山頂には車山神社もあり、登山とともに信仰の地としての魅力もあります。
車山高原一帯にはススキが揺れる高原風景や湿原も広がり、春から秋にかけて多彩な高山植物が花を咲かせます。特に6月中旬から7月にかけてのレンゲツツジの群生は見応えがあり、カメラを持った観光客にも人気です。ハイキング後は近隣の温泉施設でのんびりと疲れを癒すことも可能です。
絶景3. 入笠山(富士見町)

南アルプスの一角にある入笠山(にゅうかさやま)は、標高1,955mでありながらゴンドラを利用することで標高1,780m付近まで一気にアクセスできるため、初心者や体力に自信のない方にも人気の山です。ゴンドラの山頂駅からは、およそ1時間弱で山頂までたどり着ける手軽さが魅力。
山頂からは360度のパノラマ展望が広がり、天気の良い日には八ヶ岳連峰、中央アルプス、南アルプスを一望することができます。道中には「入笠湿原」や「入笠すずらん山野草園」など、四季折々の高山植物が楽しめるスポットも点在。春にはスズラン、夏にはニッコウキスゲ、秋には紅葉が訪れる人々を魅了します。
また、冬季はスキーやスノーシューのアクティビティが楽しめることから、1年を通して登山客・観光客でにぎわうスポットです。富士見パノラマリゾートの整った施設やレストラン、売店も便利で、家族連れにもおすすめです。
絶景4. 虫倉山(長野市)
虫倉山(むしくらやま)は、長野市西部に位置する標高1,378mの山で、「信州百名山」にも選ばれている知る人ぞ知る名山です。登山初心者でも比較的登りやすいトレッキングコースが整備されており、中でも人気なのが「不動滝コース」です。登山口から山頂までの所要時間はおよそ1時間40分と手頃で、運動不足の方やファミリー層でもチャレンジしやすいのが魅力。
この山の最大の特徴は、山頂からの360度の大パノラマ。晴れた日には、北アルプス、戸隠連峰、浅間山まで一望でき、思わず息を呑むような絶景が広がります。また、初夏から秋にかけては山野草が豊富に咲き誇り、道中の景観も美しく、季節ごとに異なる表情を楽しめるのも大きな魅力です。
比較的マイナーな山であるため混雑も少なく、静かな山歩きを求める人には理想的な環境。駐車場やトイレなどの登山サポートも最低限整備されており、登山初心者の「次の一歩」にぴったりなスポットといえるでしょう。
絶景5. 北横岳(茅野市)

北横岳(きたよこだけ)は、八ヶ岳連峰の一角を成す標高2,480mの山で、特に初心者に人気の高い登山スポットです。理由は明快で、山の中腹まで「北八ヶ岳ロープウェイ」で一気にアクセスできるという手軽さにあります。ロープウェイ山頂駅(標高2,237m)から登山を開始すれば、わずか250mほどの高低差を約1時間半で登るだけで山頂に到達可能。往復でも3時間程度と、日帰りで十分に楽しめる工程です。
山頂からは南八ヶ岳の荒々しい山並みや、遠くの南アルプス、浅間山まで見渡せる大パノラマが広がり、登山の達成感を存分に味わうことができます。また、高山植物や苔むした森など、山頂までの道のりも非常に美しく、自然観察を楽しむ人々にも人気です。
雪が積もる冬季には、スノーシュー登山や冬山ハイキングの入門としても親しまれており、一年を通じて多くの登山者を惹きつけています。アクセスも良好で、茅野市内からロープウェイ乗り場までの道路も整備されており、車での訪問も安心です。
絶景6. 上高地(松本市)

上高地(かみこうち)は、長野県松本市に位置する標高約1,500mの山岳リゾート地で、日本を代表する景勝地の一つです。大正池や河童橋、明神池といった観光名所が点在し、自然の美しさを間近で体感できるトレッキングスポットとして、年間を通じて多くの観光客や登山者が訪れます。
登山といっても、上高地の場合はハードな山行というよりは、整備された散策路を気軽にハイキング感覚で歩くスタイルが主流です。特に河童橋周辺から明神池までの往復は、片道1時間弱の行程で美しい梓川沿いの風景を楽しめるため、初心者や家族連れにぴったり。
また、上高地は北アルプスの登山基地でもあり、本格的な登山者はここを起点として槍ヶ岳や穂高岳へと進んでいきます。そのため、上高地はライトなハイキングから本格登山まで、あらゆるレベルの登山者に対応した「懐の深い」エリアです。
アクセスはマイカー規制があるため、沢渡または平湯温泉からシャトルバスを利用する必要がありますが、その不便さを補って余りある絶景と清涼感が待っています。
絶景7. 白駒池(佐久穂町)

白駒池(しらこまいけ)は、標高2,100mに位置する神秘的な高原の湖で、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような幻想的な風景が広がっています。アクセスの良さも魅力のひとつで、白駒池入口の駐車場からは徒歩15分程度で湖畔までたどり着けるため、小さな子ども連れでも安心して訪れることができます。
このエリアは、苔の森としても有名で、周囲には数十種類以上の苔が生息しており、苔を求めて訪れる“苔ファン”も多数。木道が整備されているため、雨の日でも歩きやすく、のんびりとした散策が楽しめます。
特に紅葉シーズンには、カラマツの黄葉が湖面に映える絶景スポットとして人気で、写真撮影や自然観察にも最適。湖畔には休憩施設や軽食を楽しめる山小屋もあり、時間を気にせずゆっくりと過ごすことができます。
自然の中で癒されたい、けれど本格的な登山はちょっと…という方にとって、白駒池はまさに理想の場所といえるでしょう。
絶景8. 池の平湿原(東御市)

池の平湿原は、標高2,000mに広がる高原の湿原で、東御市の湯の丸高原エリアに位置します。ここは「天空の楽園」とも呼ばれ、特に夏から秋にかけては高山植物や季節の花々が湿原を彩ります。整備された木道と標識により、迷うことなく安心して歩けるため、登山初心者や高齢者でも気軽に自然を楽しむことができます。
コースは複数ありますが、もっとも人気なのは池の平湿原をぐるりと一周する散策コース。所要時間はおよそ1時間半〜2時間程度で、ゆっくりと写真を撮ったり景色を眺めながら歩ける理想的なハイキングルートです。
湿原周辺には展望台も複数設けられており、遠く浅間山や北アルプスの眺望を楽しむことも可能。季節ごとの風景の違いも魅力で、6月のレンゲツツジ、8月のコマクサ、10月の紅葉と、一年を通して訪れるたびに異なる感動があります。
観光案内所や駐車場、休憩スペースなども完備されており、登山というより「花のハイキング」や「自然観察」といったスタイルで楽しみたい方におすすめです。
長野のハイキング・トレッキング必須荷物5選

1. 【レインウェア(上下セパレート型)】
理由:標高が高く天候が急変しやすいため
長野の山は、晴れていても午後になると急に雨や霧が出ることが珍しくありません。ウィンドブレーカーでは代用できず、防水性・透湿性に優れた上下セットのレインウェアが必須。山では「雨具=命を守る装備」です。
ポイント:
- ゴアテックスなどの透湿素材を選ぶ
- ポンチョ型よりも「上下セパレート型」が動きやすくて◎
2. 【トレッキングシューズ(滑り止めソール)】
理由:土や岩場、ぬかるみ、急斜面対策として
スニーカーで登れると紹介されている山もありますが、転倒や滑落のリスクを下げるためには、足首を守る軽量なトレッキングシューズがベスト。軽登山といえど足場の悪い箇所もあるため、グリップ力は必須です。
ポイント:
- ローカットでもOKだが、ハイカットならより安全
- 初心者は「防水モデル+柔らかいソール」がおすすめ
3. 【地図アプリまたは紙の登山地図】
理由:電波が不安定な山が多いため
長野県の登山エリアは、携帯の電波が届かない箇所もあります。登山口や分岐点には案内がありますが、万が一の道迷い対策として、YAMAPやジオグラフィカなどのオフライン対応アプリ、または紙の登山地図を用意しましょう。
補足:
- バッテリー切れに備えてモバイルバッテリーも◎
- 紙地図はコンパスとセットで持っておくと安心

4. 【防寒着(フリース・ダウン)】
理由:夏でも朝晩は10℃以下になることも
たとえ日帰りであっても、標高1,500m以上では夕方以降急に冷え込みます。夏場でもフリースや軽量ダウンをザックに入れておくと安心です。天気が崩れたり、休憩が長引いた際の体温低下を防ぎましょう。
おすすめ:
- ユニクロのウルトラライトダウンのような軽量型
- フリース+レインウェアの重ね着で防風効果もUP
5. 【飲料水(500ml〜1L)+非常食】
理由:脱水とエネルギー切れを防ぐため
標高が上がると、気づかないうちに体内の水分が失われます。特に夏場や標高2,000mを超えるコースでは脱水症状が起きやすいため、水分補給は必須。また、予期せぬ疲労やコースの延長に備え、エネルギー源になる補給食(おにぎり、ナッツ、チョコなど)も持参しましょう。
おすすめの非常食:
- カロリーメイト・SOYJOY
- ドライフルーツ
- 塩分を補う梅干しや塩飴
その他、あると便利なもの
アイテム | 理由 |
---|---|
帽子・サングラス | 紫外線対策(高地は日差しが強い) |
虫除けスプレー | 特に夏の白駒池などでは必須 |
ヘッドライト | 万が一の下山遅れ・トンネル通過に |
絆創膏・簡易救急セット | 靴擦れや擦り傷用に |
ポケットティッシュ・ごみ袋 | 自然保護のために持ち帰り用を忘れずに |
ドライフルーツが登山に適している5つの理由

① 【高エネルギー&栄養価が高い】
登山では、平地を歩くときの約2倍〜3倍のカロリーを消費すると言われています。ドライフルーツは、水分が抜けたことで栄養や糖分が凝縮されており、少量でも効率よくエネルギー補給が可能です。
主な栄養成分:
- 果糖・ブドウ糖(即効性のあるエネルギー源)
- 食物繊維(腹持ちが良い)
- カリウム・鉄分(疲労回復、貧血予防)
- ポリフェノール(抗酸化作用)
とくにりんごやレーズン、あんずなどの果実は、登山中の体力維持や集中力の維持にも効果的です。
② 【軽くてかさばらず、荷物にならない】
ドライフルーツは水分が抜けている分、軽量でかさばらないのが大きな魅力です。行動食(歩きながら食べる軽食)としてザックに入れても邪魔にならず、スティック状や個包装タイプのものもあり、とても携帯性に優れています。
③ 【保存性が高く、腐りにくい】
山では冷蔵設備がなく、気温の変化も大きい環境です。生の果物は腐敗しやすいですが、ドライフルーツは常温保存ができ、日持ちするので、安心して持ち運びできます。2〜3日かけて縦走登山をする人にも重宝されています。
④ 【噛みごたえがあって満腹感が持続】
行動中は食べ過ぎが体への負担になるため、「ちょっとずつ、こまめに」エネルギー補給できることが大事。ドライフルーツはよく噛むことで満足感があり、腹持ちも良く、登山中の空腹予防に効果的です。
⑤ 【美味しく、リフレッシュ効果も】
標高が高い山では味覚が変化し、濃い味や甘みを求めがちです。そんなときに、りんごの自然な甘さや酸味のあるあんず、爽やかな柑橘系などのフルーツ本来の味が、口の中をリフレッシュしてくれます。
特に松本市公設市場直送・信州産りんご生ドライフルーツは、その甘みと香りが脳を刺激し、疲れているときの気分転換にもなることでしょう。
まとめ
長野県の軽登山は、美しい高原や整備されたコースが魅力で、家族や友人と安心して楽しめるのが特徴です。気軽とはいえ、自然を満喫するためには必須アイテムの準備が安全と快適さのカギ。また、大自然の中でいただく食事は思い出に残ります。
ドライフルーツは、「エネルギー補給」「軽さ」「保存性」「満腹感」「美味しさ」という、登山に求められる要素をすべて満たした万能スナックです。とくに、長野県産のりんごを使ったドライフルーツは、地元の魅力を感じながら登山を楽しめる“ご当地行動食”としても注目の存在。
ピクニックでも縦走登山でも、ぜひお供にどうぞ!
