登山におやつは必須!「行動食」が命を守る
行動食が重要な理由
登山は、想像以上に体力を消耗するアクティビティです。標高差を登り、下り、風に耐え、汗をかく。これだけで、平地の何倍ものカロリーを消費します。
しかも、山では寒さや標高の変化によるストレスも加わり、エネルギー切れ=集中力低下=遭難や転倒リスク増大という怖い連鎖につながることも。
だから、登山では「行動食(こうどうしょく)」=エネルギー補給用の食べ物を携帯することが、命を守る基本と言われています。
いい行動食の条件とは?
登山に持っていく行動食は、何でもいいわけではありません。本当に頼りになる行動食には、こんな条件があります。
・軽い(荷物にならない)
・エネルギー密度が高い(小量でカロリー補給できる)
・手が汚れず、すぐに食べられる
・ある程度保存がきく(炎天下・低温下でも)
これらをすべて満たす食べ物こそ、本当の意味で「登山に強いおやつ」です。
登山にぴったりな行動食といえば──ドライフルーツ!
数ある行動食の中でも、近年登山者に特に支持されているのが、ドライフルーツ。
なかでも「ドライりんご」は、信州産りんごを手軽に味わえると人気です。
- もともとの甘みと酸味がぎゅっと凝縮
- べたつかず、手が汚れない
- 軽量・保存性抜群
- ビタミン・ミネラルも摂取できる
そして、何より──
疲れた体にやさしい自然な甘みが、最高の癒しになる。
このページでは、そんな「登山に最適な行動食・山おやつ」をリアルに10選ご紹介します。
本気の登山者たちが実際に選んでいる軽食&おやつたち──
あなたの山行のお供選びの参考にしてみてください!
行動食に求められる条件まとめ表
条件 | 理由 |
---|---|
軽い | 荷物にならない、疲労軽減に直結 |
高エネルギー密度 | 少量で十分なカロリー摂取が可能 |
保存性が高い | 高温・低温に耐え、腐敗リスクが低い |
食べやすい | 行動中にサッと食べられてストレスにならない |
手が汚れない | 衛生面・行動継続に配慮できる |
登山者がリアルに選ぶ!携帯しやすい【行動食&おやつ】ベスト10
実際の登山者の声や口コミを参考に、以下の10アイテムを紹介します。
第1位:ナッツミックス|エネルギー密度最強の行動食
登山における行動食の王道、それはナッツミックスです。アーモンド、くるみ、カシューナッツなどのミックスは、わずかな重量で高カロリーを確保できる「エネルギー密度最強食材」。しかも、ナッツに含まれる良質な脂質は、体内で長時間燃焼しやすく、登山のような長時間の持久活動にぴったりです。また、無塩・素焼きタイプを選べばのどが渇きにくく、高所での脱水リスクを減らすのにも一役買います。
手が汚れず、パクっと食べられる手軽さも行動中にはありがたいポイント。
エネルギー切れを防ぎながら、登山中の集中力・持久力をしっかり支えてくれる。ナッツは、登山者にとって最も信頼できる「相棒」と言えるでしょう。
【ポイントまとめ】
- 100gで約600kcal超の高エネルギー
- 軽量・コンパクトで持ち運びやすい
- 良質な脂質、食物繊維、ミネラルも摂取できる
【おすすめ商品】
▶︎ カルディ|素焼きミックスナッツ(個包装タイプ)

第2位:信州産 無添加ドライりんご|自然な甘みと酸味で心と体をリフレッシュ
標高を登るにつれ、疲労感とともに欲しくなるのは、甘くてやさしいもの。
そんなとき、自然の甘みと酸味をぎゅっと凝縮した信州産ドライりんごが、最高の癒しとエネルギーチャージを届けてくれます。
長野県産の完熟りんごだけを使用し、添加物・砂糖は一切なし。
りんご本来の甘み、さっぱりとした酸味、そして芳醇な香り──すべてが自然そのもの。
また、ドライフルーツならではの軽さと保存性の高さも、登山向きポイント。手が汚れずサッと食べられるので、休憩時のリフレッシュにもぴったりです。
疲れた体に、自然のエネルギーを──。
信州の自然が育んだドライりんごは、登山者の最高のご褒美になるはずです。
【ポイントまとめ】
- 1袋(30g前後)で自然な糖質とビタミンをチャージ
- 無添加・無加糖だから体に優しい
- さっぱり甘酸っぱく、登山中でも食べやすい
- 常温保存OK、携帯性抜群
【おすすめ商品】
▶︎ フルーツダイニングSHUN|信州産 無添加生ドライりんご

第3位:エネルギーバー|コンパクトに高カロリー補給できる万能選手
疲労がたまってくると、固形物をかじるのすら億劫になる。そんなときこそ頼れるのが、エネルギーバー系行動食。特に最近は、プロテインやミネラルを強化した高機能エネルギーバーが増えており、登山用の行動食としても高い人気を誇っています。
軽くかじるだけで、200〜300kcalのエネルギー補給ができる上、小型でパッキングの邪魔にならないのも大きな魅力。ただし、チョコレートベースの商品は夏場の高山登山では溶けやすいので、ベイクド系やオーツベースの商品を選ぶのが安心です。
サクッと食べられて、すぐに力を取り戻せる。
エネルギーバーは、まさに登山者の即戦力アイテムです。
【ポイントまとめ】
- 軽量・省スペース、ザックにもすっきり収納
- 1本で200〜300kcalの即効チャージ
- タンパク質やビタミン入り商品も多い
- 食欲が落ちた時にも食べやすい
【おすすめ商品】
▶︎ 森永製菓|ウイダー inバープロテイン(ベイクドチョコ味)

参考:mont-bell
参考:森永製菓公式サイト
第4位:ようかん(携帯羊羹)|手軽に糖質補給、夏山にも強い万能食
昔から多くの登山者に愛されてきた、伝統的な行動食がようかん。シンプルな材料で作られているため、高エネルギーかつ胃に優しいのが最大の魅力です。
1本で100〜120kcal前後を簡単にチャージでき、少量で糖質を素早く補給できるので、疲労感が出てきたタイミングにぴったり。
さらに、ようかんはチョコレートと違い、高温でも溶けないのも大きなメリット。真夏の縦走や、長時間行動する低山登山でも、安心して携帯できます。
最近では片手で押し出して食べられるスポーツ用ようかんも登場し、より登山向きに進化しています。
【ポイントまとめ】
- 1本でエネルギー100kcal以上補給
- 手が汚れず片手で食べられるタイプも
- 保存性が高く、夏山にも強い
【おすすめ商品】
▶︎ 井村屋|スポーツようかんプラス(押し出し式)

参考:井村屋公式サイト
第5位:ゼリー飲料|飲む行動食でスムーズにエネルギーチャージ
食欲が落ちやすい標高の高い山域でも、さらっと摂取できるゼリー飲料は、登山者の頼れる味方です。特にエネルギー系ゼリーは、手軽に糖質と水分を同時に摂取できるため、疲労回復スピードを早める効果も期待できます。また、吸収が早いので、
「急にガス欠になりそう」と感じたときにも素早く体力を支えてくれる。一気に飲まず、ちびちび補給する使い方もできるので、行動中にも非常に便利です。
【ポイントまとめ】
- 飲みやすく、食欲が落ちた時に最適
- 糖質・ミネラルを素早く吸収できる
- パウチタイプでゴミもかさばらない
【おすすめ商品】
▶︎モンベル「アウトドア エナジージェル」

参考:mont-bell
第6位:ドライソーセージ|塩分+タンパク質をコンパクトに補給
塩分・脂質・タンパク質──
登山中に必要な栄養素を、コンパクトに効率よく摂れるのがドライソーセージです。
特に大量に汗をかく夏山では、塩分不足によるパフォーマンス低下が深刻な問題になりがち。そんなとき、少し塩味の効いたドライソーセージは、体が自然に求める「しょっぱいもの」としてとても重宝します。
食べ応えもあり、1〜2本でしっかり満足感が得られるのも◎。ただし、真夏の直射日光を長時間受ける状況では、クーラーバッグなどの対策をすると安心です。
【ポイントまとめ】
- タンパク質+塩分を同時補給
- 小腹を満たしつつエネルギー補給
- 噛むことで満腹感が得られる
【おすすめ商品】
▶︎ よっちゃん食品|おやつカルパス(個包装タイプ)

参考:ヤガイ公式サイト
第7位:カロリーメイト(ブロックタイプ)|定番の携帯栄養食
登山者から圧倒的な支持を集め続けている、カロリーメイト。糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取でき、栄養補給食としての完成度は非常に高いです。
個包装で持ち運びしやすく、1本で約100kcal補給できる手軽さも魅力。ただし、クランチ系(チーズ味など)はやや崩れやすいので、ジップロックなどでまとめて持つとザック内でも安心です。
【ポイントまとめ】
- 4本入りで合計400kcalの高カロリーセット
- 栄養バランスが優秀
- 常温保存OK、登山にもぴったり
【おすすめ商品】
▶︎ 大塚製薬|カロリーメイト ブロック(チーズ味)

参考:大塚製薬公式サイト
第8位:プロセスチーズ|高カロリー&塩分補給で後半戦を乗り切る!
登山中盤から後半になると、体が無性にしょっぱいものを欲しがる。
そんなとき、頼りになるのがプロセスチーズです。
軽く持ち運べて、小さな一片でしっかりエネルギーと塩分を補給できる。
しかも脂質・たんぱく質も摂れるため、疲れた体の回復を助けてくれます。
最近では常温保存ができる登山向きチーズも販売されており、
ザックに忍ばせておくだけで安心感が違います。
甘いものばかりでは飽きる登山行動食に、
「しょっぱいアクセント」として加えておくのがおすすめです。
【ポイントまとめ】
- 1個で高カロリー+塩分補給
- 高タンパク・高脂質でリカバリーを支える
- 常温保存可能な商品もあり、登山向き
【おすすめ商品】
▶︎ QBB|ベビーチーズ(常温保存タイプ)

第9位:クラッカー(無塩タイプ)|サクサク軽食でエネルギーチャージ
サクサク食感が心地よいクラッカーも、登山中のおやつに人気。
無塩タイプを選べば、のどの渇きを防ぎながらカロリー補給ができます。
糖質中心の食材なので、登山中の即効エネルギー源として優秀。
ナッツやチーズと一緒に食べると、さらに満足感アップ。
持ち運びやすいように、小分けにするのがコツです。
【ポイントまとめ】
- サクサク感で疲労リフレッシュ
- 糖質を手軽にチャージ
- 塩分控えめで水分管理も安心
【おすすめ商品】
▶︎ リッツ|クラッカー(無塩タイプ)

第10位:グミ(エネルギー補給タイプ)|甘さと噛み応えで元気回復
疲れているときに、噛む動作と甘い味が同時にエネルギーをくれる。
そんな**「気分転換+エネルギー補給」ができる優秀な存在**がエネルギー系グミ。
高山での空気の薄さによる頭痛や疲労感のときでも、
グミなら軽く口に入れられるので安心です。
登山用には、できるだけ糖質量がしっかりしたものを選ぶのがポイント。
【ポイントまとめ】
- 噛むことでリフレッシュできる
- 糖質補給と気分転換を同時に
- 小袋で持ち運びしやすい
【おすすめ商品】
▶︎ カバヤ食品|タフグミ(エナジードリンク味)

参考:【公式】kabaya
登山向けおやつ特性比較表
順位 | 種類 | 軽さ | カロリー密度 | 保存性 | 携帯性 | リフレッシュ効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ナッツミックス | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
2位 | 信州産ドライりんご | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
3位 | エネルギーバー | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
4位 | スポーツようかん | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
5位 | ゼリー飲料 | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
6位 | ドライソーセージ | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ |
7位 | カロリーメイト | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
8位 | プロセスチーズ | △ | ◎ | ○ | ○ | △ |
9位 | クラッカー(無塩) | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
10位 | グミ(エネルギー系) | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
登山スタイル別!おやつの選び方
登山に持っていくおやつ・行動食は、登山者のレベルやスタイルに応じて選び方を変えるのが鉄則です。
体力、行動時間、気温、標高……条件によって必要なエネルギーの種類も、リフレッシュの仕方も変わってきます。ここでは、あなたにぴったりのおやつ選びをサポートするために、登山スタイル別に「おすすめの考え方」を整理しました。
初心者・ファミリー向け|「軽さ」「手軽さ」「安心感」が最優先
初めての登山やファミリーでのハイキングでは、行動食選びも「食べやすさ」と「親しみやすさ」を重視するのが正解です。
- 長時間歩き慣れていないため、頻繁な小休憩+こまめなエネルギー補給が大切
- 甘いもの(ビスコ、チョコレート)、しょっぱいもの(クラッカー、ナッツ)をバランスよく用意
- 初めての味よりも、**「食べ慣れた味」**が安心感につながり、リフレッシュ効果も高い
特に、ドライフルーツやビスコは子どもにも人気。
- ドライりんごは自然な甘みで、子どもでも食べやすい
- ビスコは乳酸菌入りで、お腹にも優しく、保存性も高い
登山そのものに慣れていない段階では、「おやつタイムを楽しみながら登る」くらいの意識が、余裕のある行動に繋がります。
中級・縦走登山者向け|「携帯性」と「高エネルギー効率」が鍵
行動時間が長くなり、ザックの重さや行動食の重要性を実感する中級者以上では、「どれだけ少ない重さで、効率よくカロリーを摂れるか」が行動食選びの決め手になります。
- ナッツ類やドライフルーツで、高密度なエネルギーを確保
- エネルギーバーや羊羹など、すぐに食べられるものを複数用意
- 飽きがこないように、甘い・しょっぱい・さっぱり系を最低3種類以上持つのがベスト
また、登山中に味覚が変化しやすいので、「甘いものだけ」「しょっぱいものだけ」に偏らず、味覚をリセットできる酸味(ドライりんごなど)を間に挟む工夫も効果的です。
縦走登山では、行動食がそのまま体力維持の命綱。「軽くて、効率がよくて、食べ続けられるか」を最重要ポイントに選びましょう。
夏山・高温環境向け|「溶けない」「酸味・塩分補給」を意識
夏の低山、真夏の高地では、気温30度超え・ザック内50度近くになることも珍しくありません。
そんな高温環境では、
- チョコレート、チーズ、バター系食品は溶けるリスクあり
- 食欲も落ちやすく、脱水症状への注意が必要
だからこそ、
・溶けないもの(ようかん、ゼリー、ドライフルーツ)
・塩分補給できるもの(梅系キャンディ、塩タブレット、ドライソーセージ)
・さっぱり系エネルギー源(クエン酸入りグミ、酸味のあるドライりんご)
この3系統をうまく組み合わせることが重要です。
特に、りんご系ドライフルーツは、
- すっきりした甘酸っぱさ
- 口に残らない爽快感
- ほどよい糖質補給
で、夏山シーズンにも非常に人気です。
溶けない・腐らない・食べやすい──
夏山用おやつ選びは、命を守る冷静な準備です。
登山スタイル別おすすめおやつ早見表
登山スタイル | 重視ポイント | おすすめ |
---|---|---|
初心者・ファミリー | 手軽さ・安心感 | ドライりんご、ビスコ、ゼリー |
中級・縦走 | 高エネルギー・飽き防止 | ナッツ、エネルギーバー、ドライフルーツ |
夏山・高温環境 | 溶けにくい・塩分補給 | ようかん、梅系グミ、ドライりんご |
実は万能!「ドライフルーツ」の登山活用術
上記でも登場したドライフルーツは、特に以下の理由で登山食に向いています。
- 水分を抜いているぶん軽くて腐りにくい
- 甘みが強く疲労時にちょうど良い
- りんご・レーズン・バナナなど種類豊富
- 手が汚れない・包丁不要でそのまま食べられる
- 小分けにしておけば1日で複数回使える
▶ 中でも「ドライりんご」は、酸味と甘みのバランス、噛みごたえ、整腸作用の3拍子が揃う優秀食材。
中でも、自然の甘み・酸味・栄養素をぎゅっと閉じ込めた「ドライりんご」は、特におすすめです。
- 長野県産の完熟りんごだけを使用
- 添加物・砂糖ゼロの無添加仕様
- 軽量・常温保存OKで携帯にも最適
- 疲労回復にうれしいビタミン・ミネラルもチャージできる
登山中のリフレッシュにも、標高の高い場所での集中力維持にも、ザックに1袋忍ばせておくだけで、安心感が違います。
信州の自然をそのまま詰め込んだ、登山者のためのエネルギーフード。
次の山行に、ぜひ「信州産 無添加ドライりんご」を連れて行ってください!
まとめ|登山食は「王道+ちょい工夫」で快適に!
登山で必要なのは、軽さ・手軽さ・高エネルギー・精神的満足感。この記事で紹介した10選は、そのすべてを満たす“現場目線”のセレクトです。
その中でも「ドライフルーツ」、特に「ドライりんご」は、持ち歩きやすさ・満足感・健康面のどれを取ってもバランスが良く、初心者にもベテランにもおすすめできます。
次回の登山では、あなたのザックの中にも、ぜひ「自然の甘み」を忍ばせてみてください。ちょっとしたひとくちが、山をもっと楽しくしてくれるはずです。
