【お薦め5選】11月においしい「シャインマスカット」(お歳暮OK)が買える店

「シャインマスカットの旬」と聞けば、誰もが8〜9月を思い浮かべるでしょう。しかし、秋が深まり木々が色づく11月、ぶどうの季節が終わったと思われる頃にも、美味しいシャインマスカットは存在します。この記事では、11月に出回るシャインマスカットについて解説します。

目次

1.お歳暮にも【お薦め5選】シャインマスカットが11月でも買える店

1-1.【長野県】フルーツダイニングSHUN

フルーツダイニングSHUNは、長野県・松本市公設市場にある仲卸・(株)松本青果物流通センターが運営するフルーツ専門店です。仲卸としての50年の目利きを活かし、さまざまな果物を取り揃えているのが特徴です。

もちろん、シャインマスカットの仕入れも得意としています。8〜9月のピーク時はもちろん、10〜11月の時期にも、光沢を保ったエメラルドグリーンの房を豊富に店頭に並べています。

特に信州産のシャインマスカットには、こだわりにこだわっています。多くの農家と契約しており、仕入れから厳選。鮮度、香り、甘み、価格、果皮の美しさ。5拍子揃った一級品のシャインマスカットが味わえます。

11月のシャインマスカットも、寒暖差を活かした長野県産。それも市場直送がおすすめです。お歳暮にも対応しています。ぜひお問い合わせしてみてください。

<参考>
フルーツダイニングSHUN公式サイト
フルーツダイニングSHUN通販サイト

1-2.【山梨県】一古園

一古園(山梨県甲州市勝沼町)は、県下最大規模のぶどう園として知られており、採れたての「シャインマスカット」を直送・ぶどう狩りで楽しめることが特長です。栽培から発送まで徹底した品質管理を行っており、収穫直後の房を迅速にお届けすることで鮮度・香り・甘みを高く保っています。

ぶどう棚の下での食事スペースや多品種体験など、体験型農園としても魅力的です。

1-3.【岡山県】岡山果物カタログ

岡山果物カタログは、有限会社 漂流岡山が運営するネットショップです。

有限会社漂流岡山は、岡山県産の果物や野菜を地元スーパーへの卸と自社ECで展開する地域密着型の果物流通・通販会社。 設立2001年、地域プロデュースや地産地消の企画支援も手がけ、「岡山果物カタログ」で全国発送を実現しています。

同社では、シャインマスカットも取り扱っており、岡山県内の契約農家から大房・高糖度タイプを仕入れ、量販店向けの安定供給と通販向けの高品質ギフト出荷の両輪で販売。秋のシャインマスカットも取り扱っています。

1-4.【山形県】やまがた寒甘王国

やまがた寒甘王国は、山形県寒河江市を拠点に、果物・野菜の産地直送通販を手がける専門ショップ。運営は株式会社フードサプライズです。山形県産のさくらんぼ・桃・ぶどう・りんごなど、多彩なフルーツを産地から直接届けることで、鮮度と甘みを重視するお客様に好評です。

同店ではシャインマスカットも扱っており、秋深まる時期のぶどうもしっかりラインナップに入っています。

取り扱い商品は多数あり、webサイトを見ているだけでも楽しくなれます。東北のシャインマスカットならやまがた寒甘王国はお薦めです。

1-5.【東京都】千疋屋

日本橋千疋屋総本店は、創業190年以上の老舗果物専門店です。国内外の厳選農園から選び抜いた果実のみを扱い、果物の「熟度」と「香り」にこだわる名店です。千疋屋では通年を通じて確かな品質のシャインマスカットを仕入れており、季節ごとの最良産地を見極めて常に安定した味と美しさを提供。高級ギフトやお歳暮などの贈答用としても信頼の高いブランドです。

2. 「11月」のシャインマスカットの特徴

2-1.出荷量は“ガクッと落ちる”

東京都中央卸売市場の統計によれば、2024年のシャインマスカット取扱量は9月に3069トンでピークを迎え、10月2128トン、11月は717トンへと一気に減少します。割合で言えば、ピーク期の約4分の1。流通量は明確に谷を迎えます。

取扱量(t)構成比(%)
8月1,39017.0
9月3,06937.6
10月2,12826.1
11月7178.8
12月4095.02-1.

2-2.なぜ11月に減るのか

  1. 露地の幕が下りる

     10月末をもって、多くの産地では露地栽培が終わります。
     朝晩の冷え込みが強まり、ぶどうの葉が黄変し、樹が休眠に入る。
     この段階で残る房はごくわずか。自然条件が出荷量を絞り込みます。
  2. 糖度を保てる果実が限られる

     秋以降は日照時間が短くなり、光合成でつくる糖分が減ります。
     そのため、栽培時点で糖度がしっかり乗っていない房は市場に出せません。
     結果、出荷全体が“質の選別”により量を削る形になります。
  3. 検査と選果のハードルが上がる

     寒さで果皮がやや硬くなり、果軸が枯れやすい季節。
     色ムラや果皮のシワ、軸の乾きがあるだけで販売基準を満たさなくなります。
     つまり11月の市場は、量よりも品質を守るための静かなふるい落としと言っても過言ではありません。

この3つが重なり、取扱量は急減。しかし、減るのは“量”であって、“味の価値”ではありません。むしろ、ここに残る果実こそ「選び抜かれた最後の旬」といえるでしょう。

2-3.減っても、なぜおいしいのか

1. 冷気が糖を閉じ込める

長野・山梨など標高の高い地域では、10月末から夜間に5℃前後まで冷え込みます。日中に光合成で作られた糖は、夜の低温で代謝されず果肉に留まります。これが“冷締め”と呼ばれる現象で、ぶどうの糖度を高める自然の作用です。

昼の太陽がつくる「光の甘み」と、夜の冷気が守る「静けさの甘み」。

このふたつが重なって、11月のマスカットには蜜のようなコクが生まれます。

2. 貯蔵技術の進化

近年、CA(低酸素)貯蔵や氷温熟成などの技術が急速に普及。収穫後の酸化を防ぎ、果実の呼吸を最小限に抑えることで、甘み・香り・果皮の張りを1か月以上も維持できるようになりました。

10月上旬に採った房を、温度0〜1℃・湿度95%の環境で保管し、11月に“旬そのまま”で届ける。これが現在のスタンダードになりつつあります。

3. 酸が抜け、甘さが際立つ

夏に採れたシャインマスカットは、酸味がやや残ります。一方、貯蔵を経た果実は時間とともに酸が落ち、甘みがより明確になります。

香りも角が取れ、ふくよかで丸い印象へ。

“キレ”ではなく“深み”で勝負する味。それが11月のマスカットです。


2-4.味の変化をデータで見る

時期平均糖度酸度(g/100ml)味の印象
9月(露地ピーク)約17〜18度0.4〜0.5フレッシュで明るい甘さ
10月約18〜19度0.3〜0.4コクが増す
11月(貯蔵・晩成)約19〜20度0.2前後蜜のような濃厚さ・酸の少なさ

糖度は上がり、酸度は下がる。
この数値の変化が、味覚の印象を「爽快」から「上品」へと変化させると言われています。

3. シャインマスカットの産地別特徴

3-1.【長野県】冷気と標高が生む凝縮感

昼夜の寒暖差は最大20℃。標高700mを超える畑では、夜に凍るような冷え込みが果汁を引き締め、糖度20度に達する房もあります。果皮が厚く、皮ごと食べたときの香りの残り方が格別。松本や須坂などでは、霜が降りる直前まで木に残し、「木熟(きじゅく)」と呼ばれる完熟方式で仕上げる農家もあります。

3-2.【山梨県】晴天率の高さが育てる光の香り

「晴れの国」とも呼ばれる山梨では、10月以降も晴天が続きます。日照時間の長さが果皮の糖化を促し、マスカット香をより強くします。一方で、乾燥した空気が果実を腐敗から守り、保存性を高めます。

甲府盆地では、10月下旬に収穫した房を氷温庫に保管し、11月に向けて“香りを寝かせる”手法が一般化しています。

3-3.【岡山県】温暖な気候と職人技の結晶

岡山は古くから高級ぶどうの聖地。温暖な気候を活かし、長期間にわたって安定出荷が可能です。特にハウス晩成型では、11〜12月にかけて完熟を迎える品も多く、果皮がやわらかく、香りは華やか。ギフト需要が高く、年末の贈答市場では“冬の岡山マスカット”が定番化しています。

4. まとめ ― 11月は「旬を超えた旬」

11月のシャインマスカットは、「季節外れ」ではなく「季節の終わりを飾る果実」です。

流通量は確かに減ります。

しかし、その一房は数ある中から最後まで選ばれた結晶。冷気が甘みを閉じ込め、貯蔵が香りを磨き、農家の手仕事が“旬の余韻”を形にしています。

冷蔵庫から出してすぐではなく、室温で30分ほど置いてから食べてみてください。

皮の香りが立ち、果汁がとろりと舌にまとわりつく。その静かな甘さは、夏のシャインマスカットとはまったく別の表情です。

お歳暮や冬ギフトに選ぶなら、11月はまさにベストシーズン。量が減るぶん、価値が上がる。

市場に並ぶその一房こそ、季節の記憶を閉じ込めた最後の果実だと思いませんか?ぜひ秋冬シャインマスカット、お楽しみください。お歳暮にも、長野県産シャインマスカットはお薦めですよ!

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